メッセ断ち切った!奪三振トップタイ

 「阪神5-3DeNA」(28日、甲子園球場)

 ゼロ行進で膨らみかけた期待が途切れた。失点も重ねた。それでも、リードだけは譲らない。突然乱れた六回は土俵際の粘りが勝因だ。終わってみれば7回3失点。どんな形でも勝てばいい。ランディ・メッセンジャー投手の7勝目で阪神が連敗ストップだ。

 「もしも、六回も他のイニングと同じように投げられていたのなら、ノーヒットピッチングが続いていたかもしれないね」

 立ち上がりから完ぺきだった。初回を1死からの連続三振で抑え、五回まで一人の走者も許さず9奪三振。「(五回までは今季)自分の中では一番のデキだった。結果もノーヒットで」。通算1037奪三振は球団歴代9位。今季98奪三振は巨人・菅野と並ぶリーグトップタイだ。納得のピッチングを展開したからこそ、悔やんだのは六回だ。

 先頭のエリアンに四球を与え、そこからの4連打に自身の失策も絡む。パーフェクト、ノーヒットノーラン、完封…。そんなムードが消沈した3失点。なおも無死一、三塁となったが粘った。「走者のことを考えずにバッターに集中した」。梶谷を三邪飛、筒香を空振り三振で、最後は宮崎を三ゴロに仕留めて、リードを守った。

 「(いつも)マウンドに上がれば勝ちたいと思っているけど、特に今日は(チームも連敗で)厳しい状況だったので、勝ちが付くようなピッチングがしたいと思っていました」

 強く求めたチームの勝利。外国人のキャプテンでもある今季は、細かなことにも気を配る。開幕投手が決まっていた3月。鳴尾浜での練習中には2軍の練習にも目を向け、ルーキーの望月の投球練習に「本当にドラフト4位なのか?」と力強いボールに驚き、刺激も感じたほど。超変革のチームの前向きな材料は何よりうれしい。

 福留の日米通算2000安打も自分のことのように喜び「守る方もすごい。ベテランなのに守備でもチームに貢献している」と称えるなど、チームを思う頼れる右腕。金本監督の「今先発では一番頼りになる」という賛辞も当然に映る存在感で、苦しいチームを支え抜いた。

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