緊急ミーティングで平田チーフ激怒

 「広島4-2阪神」(25日、マツダスタジアム)

 敗戦直後、ベテランの偉業祝福のムードは消えていた。重苦しい雰囲気の三塁ベンチ裏で集合の号令がかかった。阪神・金本監督と日米通算2000安打達成の共同会見に出席する福留を除いた全選手、スタッフが集められ、約10分間の緊急ミーティングが行われた。

 声の主は平田チーフコーチだった。「皆、ちょっと隙が多過ぎる。現状のままだと取り返せないぞ!」と厳しく叱責(しっせき)。それは目の前の現実を直視した上での訓示だった。

 指揮官が「あれは隼太の油断」と指摘した守備は一回、1死二塁から丸の中飛で二走・菊池にタッチアップで三進を許した。二回には1死一塁から下水流の左前打で左翼・中谷の悪送球が絡み一気に二、三塁にされた。攻撃でも2点を追う七回1死一塁で一走・伊藤隼が二盗に失敗し、反撃ムードに水を差すなど、攻守で広島との差を見せられた。これは勢いの差だけでは片付けられない。

 この日の敗戦で首位広島とのゲーム差は9・5まで開いた。逆の立場で2008年に最大13ゲーム差をつけていた巨人に逆転Vを許したことはあるが、阪神の過去5度のリーグ優勝では1964年の大洋(現DeNA)との6・5を逆転したのが最大差だ。すでにデータ上のデッドラインは越えている。

 広島の独走を阻止するためにも今回の敵地3連戦は3連勝、もしくは最低でもカード勝ち越しがノルマだった。6月負け越しも決まったが、26日の3戦目は何が何でも勝つ。3タテだけは回避し、残り70試合につながる1勝をもぎ取る。

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