中谷「ヨシッ!」プロ初猛打ショー
「広島4-2阪神」(24日、マツダスタジアム)
リーグ戦再開初戦での、スタメン起用に燃えた。悪天候の中、希望の光が見えた。「7番・左翼」で先発出場した阪神・中谷が、3安打1打点の活躍。自身初の猛打賞は、勝利につながらなかったものの、存在感を示した。「きょうはいい感じでいけた」と、充実した表情で振り返った。
1点ビハインドの二回2死一塁では、外寄り低め147キロカットボールを左中間へ運んだ。一塁走者の北條が一気に生還。同点二塁打となった。難敵左腕・ジョンソンから、貴重な得点をたたき出した。先頭で迎えた2-2の七回には、中前打を放って出塁した。
3本目は九回。先頭で三遊間へライナーを放ち、遊撃手・田中のグラブをはじいた。記録は内野安打。中谷は安打かどうか確認しておらず、試合後にそれを知ると「ヨシッ!」と表情を緩めた。
20日のオリックス戦では、スタメンで3打数無安打2三振。だが、金本監督は「1試合良くて、1試合悪かっただけでチャンスをあげないとなると、育っていかないでしょう」と、大事なリーグ戦再開初戦で送り出した。
これに対し中谷は「取り返したい気持ちでいった」と結果で応えた。1軍生き残りへ、まだまだアピールを続ける。