ゴメス怒りの猛打賞 初の1試合2死球

 「広島9-12阪神」(22日、マツダスタジアム)

 今季チーム最多となる19安打12得点の猛攻撃の中にあっても、圧倒的な存在感を示した。阪神・ゴメスが今季初の3安打に加え、2死球で5度の出塁。左太もも裏痛でスタメンを外れている福留の穴を十分に埋める4番の大当たりだった。

 ゴメスが怒った。二回の第2打席と七回の第5打席、それぞれ左肩付近と背中付近に死球を受けた。1度目はバットを放り投げて、マウンド上のルーキー横山をにらみつけた。2度目もぶつけられたヘーゲンズに鋭いガンを飛ばして威嚇した。

 1試合2死球は来日3年目で自身初。厳しい内角攻めは相手投手にマークされている裏返しとはいえ、怒りをあらわにした。試合後は「それも野球だから」と冷静さを取り戻したが、その表情はこわばったままだった。

 バットは確実に上向いている。福留に代わって4番に入った初戦の15日・中日戦(ナゴヤドーム)こそ無安打に終わったが、以降は5試合連続安打。この日は右へ左へ打ち返しての猛打賞。直球、変化球とも捉え、「ボールがよく見えているし、スイングもいい。今日もよくボールが見えていたのでいいヒットが打てた」と納得の表情。一時は1割台に低迷していた打率は・263まで回復してきた。

 「自分にとってもいいヒットですし、チームにとってもいいヒットだった。また明日からも頑張ります」。敵地は新井の通算2000安打達成のカウントダウンで盛り上がる。2年前、その男から一塁のポジションを奪った力をゴメスが改めて見せつけた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス