阪神、またも天敵・ビシエドに被弾
「中日6-0阪神」(15日、ナゴヤドーム)
憎らしいほどの快音が耳に響く。開幕カード以来の中日3連戦。またもビシエドにやられた。3ランを含む3安打3打点と大暴れされた。天敵を止めきれずに今季2度目の完封負け。阪神・金本監督は淡々と振り返った。
「(ビシエドには)相性というのもあるしね。調子の波が来た時にうちの試合で、とか。(攻めが不用意かと問われ)それは思わないけど、詰めが甘かったのか。データ的なものも、まだ序盤だし。こっちも考えて工夫していかないと」
猛虎の前に立ちはだかる竜の4番。ダメージが大きかったのは二回。2死一、二塁から左翼席に運ばれた3ランだ。これで、開幕カードの3連戦から数えて4戦連続での被弾に。6点差に広げられた以上の衝撃が、ベンチに広がった。
この試合までのビシエドの各球団との対戦成績を見れば、阪神に13打数8安打3本塁打6打点で打率・615と、際立った数字を残している。もちろん、いつまでも「カモ」のままではいけない。
矢野作戦兼バッテリーコーチは、こう話す。「こっちも策を練っていかないといけない。ずっとやられてるし考えていかないと。バッテリーも意識して、きっかけを明日つかめたら」。終わったことは戻ってこない。まず16日の対戦からどう変わっていけるか。それはビシエド対策だけでなく打線も同じだ。
「次、ジョーダンと対戦した時に何を見せてくれるか。そして明日、どうするかが大事。同じような流れだと『何やっとんだ』となる」と金本監督。長いシーズン、こんな時もある。次、ビシエドをどう抑えるか。打線はどれだけの反発力を見せられるか。大事なのは16日の一戦。この負けを生かさないと意味がない。