高校野球くじなど新たに3件の金銭授受

 阪神・四藤慶一郎球団社長(55)が22日、西宮市内の球団事務所で会見を開き、昨年までの3年間、選手間で春、夏の甲子園を対象にした高校野球の優勝校を当てる「高校野球くじ」が行われていたことを公表した。その他にも2件のケースで選手間の金銭授受が確認され、計3件を発表した。

 15日に円陣の声出しの祝儀などの金銭授受を発表し、19日から選手やスタッフに個別面談を開始。その中で20人弱から、非予想型の高校野球くじに関する申告があったという。

 これは一口5000円で、くじ引き形式で優勝校を引いていた選手が総取りする形。08年までも行われており、09年以降はいったん行われなくなったが、四藤球団社長は「ここ3年ぐらいさかのぼった時期からそういうことをやっていた」と説明した。

 また、年に数度、試合後の抜き打ちのドーピング検査に当たった2選手に「ご苦労さん代というか、手当ということで」(四藤球団社長)と、検査対象外の選手から1人1万円が手渡されていた。もう一件は投手間でのもので、投球回1回につき1000円を積み立て、投手会などの食事会の費用の原資としていたという。

 いずれも野球協約違反には当たらないが、四藤球団社長は「ファンに対して、野球をやってる者としてやってはいけないことなので申し訳ない。絶対今後やらせない」と謝罪した。阪神は今回の事例を23日に行われる12球団代表者会議で報告する。

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