金本監督OP戦V「本番を待つのみ」

 「オープン戦、オリックス2-2阪神」(21日、京セラドーム大阪)

 プロ野球のオープン戦は21日、全日程を終了。阪神が7勝3敗5分けの勝率7割で1位に輝いた。最近3シーズンでは、オープン戦首位のチームが3年連続でリーグ制覇しているという吉兆V。金本知憲監督(47)も若手の成長、チームの雰囲気に手応え十分だ。2005年以来の頂点を目指し、阪神は25日に京セラドームで中日との開幕戦に臨む。

 自分が変革に動いたから、ではない。選手が変わってくれたからこそ、ここまでこれた。接戦となったオープン戦最終戦はドローに終わり、オープン戦の1位が確定。準備段階での一定の充実感が、金本監督の表情ににじんでいた。

 「(キャンプからここまで)自分の中では80点ぐらいかな。キャンプからオープン戦、雰囲気とか全力疾走とか。オープン戦含めて80点ぐらいかな」

 この日は2得点だったが、ここまで続いたノーアーチは梅野の先制弾でクリア。六回には、「予想以上」と成長を評した高山と横田の1、2番コンビの連打から、得点も生まれた。六回以降の継投も、相手打者に応じて投手をつぎ込む本番さながらの起用に。内容にも収穫は多かった。

 これでオープン戦は7勝3敗5分けで勝率・700。「(1位チームのリーグ優勝が)3年続いているのはいいことで悪いことじゃないし。でも全然気にしなかったけど」。過去3年、オープン戦1位チームがリーグ優勝を果たしている吉兆データを考えても、幸先の良いスタートに。もちろん、自分の手柄だとは思っていない。

 「(優勝候補などの)そういう評価は選手が作ったもの。横田があれだけがんばってなかったらそこまでね。(高山と)あの2人が、先陣切ってやってくれてるからいい印象があると思うし、先発がきっちり試合を作ってくれてるから、そういう評価になると思う」

 この日、オープン戦15試合目で15通り目となるオーダーを組んで挑んでいた。キャンプから、型にはめ込むことなく前向きに選手を見極めた。その中で個々の選手の成長があったからこそ、この開幕オーダーを見据えた形ができあがった。ある程度の手応えはある。

 「気を抜くことなく怠慢プレーもなく、全力疾走を中堅、ベテランがやってくれて。プレーに関しては緊張感を持ってやってくれたし、あとは本番を待つのみ」と金本監督。弾みの付いたオープン戦。後ろ向きにはならない。選手と共に、前だけを見て進んでいく。

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