掛布2軍監督、積極的なミスならOK

 阪神・掛布雅之2軍監督(60)が14日、15日のウエスタン開幕戦・中日戦(鳴尾浜)に向けた甲子園室内での練習後、2軍を指揮する上での考えを口にした。理想は将来的に1軍の優勝に貢献できるような選手をたくさん輩出すること。そのためにも、選手の成長につながるミスを歓迎する姿勢を打ち出した。

 金の卵も温め方が悪ければ、ふ化することはないだろう。年間133試合の長丁場が、いよいよ始まる。2軍でも勝敗にこだわるのか、それよりも育成を重視するのか…。監督によってそれぞれの哲学があるが、掛布2軍監督の考えはこうだ。

 「2軍の場合、アウトの内容とかもすごく大切。失敗する部分もちゃんと見てあげないといけない。ファームでしかできない失敗もあるし、積極的なミスはどんどんしてもらいたい。そういう(ミスはダメという)プレッシャーはかけない」

 頭にあるのは、現役時代のライバル球団の姿だ。「巨人が9連覇した時代は、そういうことをしてたんじゃないの」。スター選手を多く抱えながら、育成も怠らなかった。だからこそ、常勝軍団を築くことができたのだと考える。

 春季キャンプ中には「ファームの戦力を全部1軍に吸い取られる。それでいいと思う」と話していた。この日も「1軍に上がる選手が多く出ればいい」と、1軍を最優先に考える姿勢は不変。1軍の目標が優勝ならば、2軍の目標は1軍で活躍する選手を送り出すことに他ならない。

 「1軍は勝つためにこうしなければならない、と。2軍は、選手がやらなければいけないことをやって勝つことが大事。順序が違うんだよね」

 ただ、土が悪ければ作物は育たないように、負けてばかりでは選手もなかなか育たない。「どの試合も勝ちたいですよ。全勝したい」と本音もちらり。選手を大きく育てながら、勝利の喜びも覚えさせる。それが理想だ。

 角を矯(た)めて牛を殺すことなかれ。ミスを経験して大きく育った選手たちが、いずれ常勝猛虎の中核となることを夢見て-。60歳で初めての監督業。使命を帯びたレジェンドのシーズンが始まる。

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