金本流、他球団007幻惑作戦
「阪神春季キャンプ」(17日、宜野座)
阪神・金本知憲監督(47)が、実戦打撃で他球団の007を幻惑した。1死一、三塁の状況設定で、他球団スコアラー陣の目には「エンドラン」と映ったサインプレーを敢行。指揮官は多くを語らなかったが、「(警戒されるだけで)効果あり」と不敵に笑った。開幕戦の相手・中日の佐藤スコアラーは「あまりない作戦」と断定し、警戒を強めた。
ネット裏で目を凝らしていた中日・佐藤スコアラーがつぶやいた。「コリジョンルールにのっとって、僅差で1点をもぎとる手段として取り入れている練習だろうな」。メーン球場で行われたケース・バイ・ケースの打撃練習で他球団の007が「おっ?」と身を乗り出すシーンがあった。
状況設定は1死一、三塁。内野は前進守備。打者・岡崎が外角低めのボール球に腕を伸ばしたがバットは空を切った。既にスタートを切っていた三塁走者・荒木は帰塁できず、挟殺プレーでタッチアウト。三塁の高代ヘッドコーチから何やら言葉を掛けられ、その後、金本監督からも注意を受けた。
指揮官は「アウトになったでしょ、空振りして。荒木のスタートもあったしね。基本的には当たりゴー。エンドランじゃない」と説明した。
だが、ある別の球団のスコアラーは確信を持ったようにこう説明した。「軟式野球ではよくあるけど、一、三塁のエンドランでしょう。当たりゴーのタイミングよりも走者のスタートは早かった。今年から新ルールで捕手がブロックできないので、転がせば全部セーフになる」
サインプレーのため選手たちは詳細について口をつぐんだが、荒木が本塁へ突っ込むタイミングは岡崎のスイングより明らかに早かったため、単純な当たりゴーではないようにも映る。同スコアラーは「監督は本音は言わないでしょ」と話す。
「スコアラーが来ているのは分かっているから。警戒してくれたほうがいい?それが狙い(笑)。変に警戒してけん制球が増えたり、バッテリー間でぐじゃぐじゃやってくれれば、それだけで効果あり。1年間、このサインを出さないで終わるかもしれない」。金本流の幻惑練習でもあったのか。佐藤スコアラーは「もちろんチーム(中日)に報告しますよ」と話し、球場を後にした。
関連ニュース
