“ジョコビッチ板山”掛布ランク1位
「阪神2軍春季キャンプ」(12日、安芸)
阪神・掛布雅之2軍監督(60)が12日、“ジョコビッチ板山”を掛布ランク1位に挙げた。ドラフト6位・板山祐太郎外野手(21)=亜大=の顔が男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(28)と似ていることを指摘し、今キャンプのNo.1選手であることを明かした。また13日の練習試合・四国銀行戦(安芸)では「3番・二塁」で出場させることも明言した。
連日のハードな練習に疲労困憊(こんぱい)の板山が、ロングティーをしている時だった。「お前、ジョコビッチに似ているな!」。ミスタータイガースの一言で球場の雰囲気は一気に和らいだ。
実は板山自身、以前から周囲に似ていると言われていたという。錦織圭が準優勝を果たした14年全米オープン。その時、準決勝で下した相手がジョコビッチだった。以来、「ジョコビッチと似ている」と言われるようになったそうだが、阪神入団後、最初に指摘したのは掛布2軍監督だった。
3安打1打点をマークした11日のハンファ戦。その活躍が認められ、板山は13日の四国銀行戦では8番から3番に昇格する。内野手の植田が病み上がりということもあり、守備位置は不慣れな二塁だが、掛布2軍監督は「(今までと)全然違うポジションでしょ。これまた面白いよね」と期待を寄せる。
この日の打撃練習で板山は102スイング中11本の柵越え。午後の特打では155スイング中9本、ロングティーでは94スイング中17本をフェンスオーバーさせた。その姿に指揮官は「疲れている中で、あれだけのスイングをできるのは新人として立派。今までのNo.1は“ジョコビッチ”だよ」と笑顔。ジョコビッチは世界ランク1位に君臨しているが、掛布ランクで1位に輝いているのは板山だ。