金本監督「日本一」初宣言!超変革訓示

 阪神・金本知憲監督(47)ら首脳陣が1月31日、1軍キャンプ地の沖縄に入った。夕刻、読谷村のチーム宿舎で行われた全体ミーティングで「目指すものは日本一」と、これまで封印してきた「優勝」の2文字を口にし、士気を高めた新指揮官。「超変革」の出陣式を終えた金本阪神が、サバイバルの29日間をスタートさせる。

 気温25・5度。雲ひとつない沖縄の真っ青な空が金本監督を出迎えた。那覇空港で鼓膜に響いたエイサーの音色に「めんそ~れ。ちばりよ~」の激励が混じる。残波岬を眺望するチーム宿舎に到着すると、六甲おろしのBGMで大歓迎を受けた。

 「出迎えてくださったのはありがたかったけど、そんなに実感が湧かなかったかな…」。そう漏らした新虎将だったが、夕方5時半に始まった報道陣シャットアウトのミーティングで、選手、チームスタッフ全104人と対面すると、闘魂スイッチが入った。

 「マートンと呉昇桓が抜けて戦力的にはマイナス要素が多いけれど、冷静に考えれば楽しみなところがある。目指すものは日本一。そこしかない!」

 ミーティング後、約70人の報道陣を前にした会見では多くを語らなかったが、球団関係者によれば、指揮官はこれまで封印してきた決意、覚悟を堂々と表明したという。

 外国人を3人、FAで1人補強したものの、上乗せの戦力は未知数。過渡期のチームを預かる将としては常に不安と隣り合わせの船出のはずだが、わずかでも弱気をのぞかせることはなかった。

 「やっぱり選手を前にしたら、いよいよだなというね。第1歩。これが本当の就任1日目だと思うから」

 広島時代は主力になっても、練習漬けのキャンプが大嫌いだった。監督という立場で初めて迎える2月1日。「そういう憂鬱(ゆううつ)感はない。楽しみです」と出陣前夜を語った。

 「去年の秋から若手がどれくらい成長しているのか。主力クラスで言うと、球児も能見も楽しみだし、西岡にしても死ぬ気でやると言っていたから。それがどれだけのものなのか…。主力も若手も両方楽しみですよ」

 自ら「手探りだから」と言うが、テーマだけは間違えない。「鍛えるキャンプ!体力的にも技術的にも鍛える」と明確なコンセプトを全員に告げ、輝かしいゴールに向けた土台づくりの先頭に立つ。

 「最初が肝心なんでね。ちょっと緩んだところがあったら厳しく言っていきたいし、明るさが足りなかったら、もっと明るくやれと言っていきたい」

 金本阪神の元日がやってくる。「超変革」のプロローグがいよいよ幕を開ける。

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