阪神・金本知憲監督（４７）が２８日、甲子園のクラブハウスを電撃訪問し、甲子園で自主トレを行っていたマウロ・ゴメス内野手（３１）を「抜き打ち検査」した。昨年の帰国前に減量指令を出していた中、自らの目で約６キロの減量を確認。孝行息子に合格を出した。

　「急きょ。ゴメスのチェックをしに来た。スッキリしてたし、（指令は）クリアじゃないか。（減量は）６キロ減ぐらい」

　２７日に来日したゴメスが、甲子園で練習を行っているところへ、自らハンドルを握って急いで駆けつけた。そのままクラブハウス内で会談。オフ期間に約５キロの減量を確認し合ったのが、約３カ月前のこと。約束通りに絞り込んできた姿を見て、金本監督の表情にも笑顔が浮かんだ。

　「（パワーも必要だから）絞ればいいというものでもないし。（今日は）マシンも打ってたみたいだから。今までより、早くできあがりそう。（阪神の）４番ですよ」

　主軸としての期待は大きい。また同時に、入団会見後のマテオとドリスとも対面し、声をかけた。「速い球を投げてくれそう。（会話は）オーバーワークにならないようにと」。わずかな時間での細かな気配り。１時間ほどの滞在でも、実り多きものとなった。