ドラ1高山けがなっしーで新人王獲る

 2016年は、けがなっしー!阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=が3日、出身チームで千葉県八千代市の船橋中央リトルシニアグラウンドで自主トレを公開し、3時間、汗を流した。昨年10月に右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の手術を受けたが順調に回復中。けがを負ったことで野球ができる喜びを味わった男が、新人王を目指す新年のスタートを切った。

 思う存分、バットを振れないことで焦りや、もどかしさを体感した。苦しい日々があったからこそ、高山は気づいたことがある。一年の初め、まず口にしたのは無事にルーキーイヤーを戦い抜くという思いだった。

 「野球選手にとって、けがは苦しいものなんだと味わえた。試合に出してもらうには、けがなく、アピールし続けることがいいと思う。そういうところを目指してやっていきたい」

 昨年はプロ入りという大願が成就。それでも秋の東京六大学リーグ戦終盤に右手首を負傷して戦線離脱。「優勝を目指してやっていましたが、けがで最後までやれなかったのが残念ですね」と唇をかみしめる。

 この日、自主トレを見守った船橋中央リトルシニアの掛川勉GM(51)も「故障せず、やり続けられる選手が一番」と、けがとは無縁の肉体で活躍するよう待望する。

 ティー打撃は既に再開しており、キャッチボールも塁間程度なら投げられるまでに回復した。「順調ですね」と、右手首の状態はすこぶる良好だ。

 そんな高山の地元・船橋市を代表するキャラクターといえば、誰もが連想するのはあいつだろう。「ふなっしーですかね…?」。一緒に盛り上げようという考えはないが「(自分を)取り上げてもらうことが、船橋市への恩返しにもなる」と自身の活躍が故郷のPRにもつながることは理解している。

 そのためには「まずは阪神で活躍しないといけません。置かれた立場で結果を出します」。目指すのは阪神では07年の上園以来となる新人王。「目標にしている一つ。頑張って、挑戦したい」と気合十分だ。

 入寮まで残り2日、そしてキャンプインまで1カ月を切った。「僕の持っている力を100%出せるように。そのための準備期間だと思うので、今は。100%(の準備)で臨みたい」。全速力でスタートダッシュを切るため、高山はできることを怠らず、残りの日々も鍛錬に励む。

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