呉昇桓をパイレーツ調査&“獲得宣言”

 米大リーグのGM会議が10日(日本時間11日)、フロリダ州ボカラトンで行われ、去就が注目されている阪神の守護神・呉昇桓投手(33)について、パイレーツのニール・ハンティントンGMが獲得に乗り出すことを示唆した。「彼のことはずっとスカウティング(調査)してきている」と語った。

 2日目を迎えた米大リーグGM会議の会場。「彼のことはよく知っている」。虎の守護神・呉昇桓の名前を聞いたパイレーツのハンティントンGMは開口一番、そう言った。 「まだ阪神の支配下の選手だからコメントは差し控えたい」。日韓通算356セーブ右腕の評価については、慎重な発言に終始した。一方で「彼のことはずっとスカウティングしてきているし、こちらにはリポートも上がってきている」と、すでに調査済みであることを明かした。

 終始、言葉を選びながらデイリースポーツの単独取材に応じた同GM。しかし、熱意の表れだろうか。「もし彼が他球団と自由に交渉できるようになれば」と前置きした上で、“本音”が出た。「われわれは状況に応じた過程を踏んでいくつもりでいます」。間接的な『獲得宣言』だった。

 パイレーツは世界一5回を誇る古豪。93年からは北米プロスポーツ史上最長となる20シーズン連続負け越しの暗黒時代を経験したが、13年以降は3年連続でプレーオフに進出し、再び強豪球団の仲間入りを果たしている。

 チームには今季最多セーブの右腕メランソンがいるため、呉の役割はセットアッパーが予想される。昨オフには韓国から強打の内野手、姜正浩を獲得している。

 呉昇桓は現在、韓国で自主トレを行っているもよう。呉昇桓に近い関係者によれば、今週中にも代理人が渡米する予定で、そこでメジャー球団と接触する可能性もある。現時点では呉昇桓が代理人とともに渡米するかは未定となっている。

 10月23日に日本から韓国に帰国する際には「他(球団)のことは考えたことはないです」と、国内他球団への移籍は否定。その上で「(金本監督と)一度は一緒にやってみたい気持ちはあります」と、金本監督率いる阪神への思いも明かしている。来季は阪神か、メジャーかの二者択一だ。

 絶対的守護神の流出は何としても阻止しなければならないが…。猛虎とメジャー球団で、争奪戦の様相だ。

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