西岡が金本監督に決意表明、来年も阪神
来季残留が決定していた阪神・西岡剛内野手(31)が6日、甲子園で取材に応じ、2016年シーズンへの決意を語った。来季残留の事実を自ら初めて明かしつつ、「ポジションは監督に言われたところでいきます」と熱い思いを口にした。度重なるけがで2年続けて不本意な成績に終わっているスピードスターは、新監督のもとで勝負の一年に臨む。
言葉の節々に揺るぎない決意がにじんだ。この日、久しぶりに公の場に姿を現した西岡は、既に決定していた来季残留の事実を自ら明かした。「来年も阪神のユニホームを着たいと監督に伝えている」。きっぱりとそう言って、完全復活を目指すプロ14年目のシーズンへ思いをはせた。
今季は5月に右肘内側側副じん帯の損傷で離脱するまで三塁で出場したが、新指揮官には二塁で勝負したい思いも既に伝えている。「それ(ポジションは)は監督に任せているので。ポジションは監督に言われたところでいきますと伝えた」。あくまで二塁の定位置奪回を目指すが、最終的にはどこでも守る覚悟を口にした。
右肘のけがから戦列復帰を果たしたのは9月下旬。ただ、当時は万全な状態ではなく、出場は代打に限られた。練習でも送球まではこなせていなかったが、この日は患部について「全然、大丈夫」と強調。送球練習も既に再開していることを明かした。
昨季は、開幕直後に福留との衝突事故で左右の第1肋骨(ろっこつ)骨折などの大けがを負った。ここ2年はチームに貢献できておらず、10月中旬に行われた球団との契約交渉で、今季年俸1億8000万円からの大幅ダウンを受け入れ、来季残留を決めた。今季取得した海外FA権を行使した上での残留とするかどうかは、「これから球団と話し合って考えます」とした。
来季は勝負の年。「2月1日に元気な姿を見せられるようにしたい」と、その目は来春キャンプだけを見据えている。阪神移籍1年目の13年は122試合に出場して打率・290、4本塁打、44打点。状態さえ万全なら、走攻守全てで貴重な戦力となることは実証済みだ。憑(つ)きものはこの2年で完全に払われたと信じたい。鬱憤(うっぷん)もモチベーションに変えて、本来の実力をいかんなく発揮する。
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