コーチ陣大刷新で一挙8人退団へ

 阪神は15日、中西清起投手コーチ(53)、山口高志投手コーチ(65)、山脇光治外野守備走塁コーチ(53)、風岡尚幸守備走塁コーチ(47)へ、来季は契約を結ばない旨を通達したことを発表した。辞任を申し出ていた関川浩一打撃コーチ(46)の退任も発表された。さらに高橋光信打撃コーチ(40)、八木裕2軍打撃チーフコーチ(50)、吉田康夫2軍バッテリーコーチ(54)とも、契約を更新しない方針であることも分かった。

 阪神が新体制でスタートする来季へ向けて、コーチ陣のてこ入れに着手した。4人のコーチに契約を更新しない旨を通達し、辞任を申し出て了承されていた関川コーチの退任も発表。今季限りで退任する和田監督を支えた1軍コーチの11人中5人が、ユニホームを脱ぐことが決まった。

 高野球団本部長は「退任されるコーチは、タイガースのために大変、尽力していただきましたが、チーム成績により決めた考えです」と説明。さらに、高橋コーチ、2軍の八木コーチ、吉田コーチとも契約を更新しない方針だ。

 それぞれのコーチは、チームへ功績を残してきた。ただ、結果が伴わなかった。

 球団創設80周年の今季は、終盤まで優勝争いを繰り広げながら、またも大失速して3位に終わった。さらに05年を最後に、10年間もリーグ優勝から遠ざかっている。

 球団は過渡期を迎えたチームを抜本的に構造改革する方針で、すでに次期監督として金本知憲氏(47)に就任を要請している。

 過去に例を見ないコーチ陣の入れ替えも、常勝軍団に必要な強固な土台をつくるためだ。阪神が再スタートへ向けて、ついに大きくかじを切った。

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