金本氏沈黙破り断言!17日までに返答

 阪神が来季新監督として就任要請しているOBの金本知憲氏(47)が13日、デイリースポーツの取材に応じ、今週末の17日までに決断することを断言した。前日(12日)都内で阪神側と3度目の交渉に臨み、再び態度を保留したが、新体制の整備に着手したい球団側の事情も考慮し、4日以内に返答する意向を明かした。臆測の報道をけん制しながら、1日の初交渉後初めて沈黙を破った金本氏のファイナルアンサーは間もなくだ。

 金本氏が長い沈黙を破った。次期監督問題が大詰めを迎える中、自身の周辺も日に日に騒がしくなってきた。講演で口を開けば意図しない形で発言が切り取られ、無制限に拡散していく。球団側と初交渉に臨んだ今月1日以降、真意が伝わらないままここまで過ごしてきたが、真実はひとつ。この日夜、金本氏は兵庫県内で取材に応じ、今交渉の決着について初めて語った。

 「あまり、返事を長引かせるのは良くないと思っているから。いろいろと(事実でないことが)報じられているけれど…。とにかく今週末には、はっきりさせようと思う」

 前夜、都内の高級ホテルで球団側から3度目の就任要請を受けた。球団幹部、金本氏双方がノーコメントを貫いているため、対話の中身は明らかになっていないが、交渉役の南球団社長から再三の誠意で説得を受けていることは間違いない。22日にはドラフト会議を控え、依然手つかずの組閣人事もそれほどの猶予がない。そういった球団側の事情を承知するからこそ金本氏は自ら、今週末、すなわち17日を返答の期限に設定した。

 阪神は12日のCSファーストS第3戦で巨人に敗れ、ファイナルS進出を逃した。これによって今季の全日程が終了。この日、和田監督の退団会見が行われたことで新体制発足へ向けた整備は加速する。改革の船頭はあなたしかいない-阪神から熱烈なラブコールを受ける当事者の胸中の現在地はどこにあるのか。前日、初めて水面下交渉の事実に言及し、ひと言「考え中だよ」と発言。この夜はさらに踏み込み、4日以内のファイナルアンサーを断言した。

 今月は行く先々でカメラのフラッシュを浴び、金本氏に近い関係者によれば、余暇を過ごす休養日に愛車を追跡されたこともあったという。人気球団ならではの洗礼は既に身に降りかかっている。「阪神の監督なんて自分には荷が重い」と、そもそも受諾に前向きでなかったことで交渉は難航してきた。金本氏は今も慎重な姿勢を崩さないため、球団側は本人の心情を測りかねている。イエスかノーか…。決断の日は刻一刻と近づいている。

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