阪神が金本新監督承認へ!大型契約も

 阪神が「金本新監督」を承認する。次期監督要請をOBの金本知憲氏(47)で一本化している阪神が、阪神電鉄本社で行われる30日の定例報告会で全交渉条件を整えることが29日、明らかになった。同会で坂井信也オーナー(67)と南信男球団社長(60)が契約年数、年俸などを最終決定し、シーズン終了後即、交渉のテーブルを設けることが決まった。

 和田監督の今季限りでの退任を24日に決定した阪神が、30日に「金本新監督」を承認する。阪神電鉄本社で同日に行われる定例報告会で坂井オーナー、南球団社長ら幹部が新監督の契約条件を協議。年数や年俸、インセンティブ(出来高)など細部を詰め、数時間かけて金本氏との交渉準備を完結させる。

 球団幹部によれば、新監督を迎え入れる交渉のテーマは「誠心誠意」だという。ここ数年、勝負どころで失速するひ弱なチームを何としても改革してほしい。電鉄本社、球団内で沸き上がる熱望をトップ会談で確認し、金本氏招聘(しょうへい)を結実させるために全力を尽くす構えだ。「条件面はまだ何も決まっていない」(球団幹部)が、これまでの前例にとらわれることなく、伝統球団の至宝を迎え入れるに恥ずかしくないだけの大型契約が検討されることになりそうだ。

 誠意を形にし、期待度に見合う条件面を整えたのち、金本氏に交渉日を打診する。レギュラーシーズン終了翌日の10月5日から交渉テーブルを開けて待つことも判明した。本紙評論家でもある金本氏は現在活躍の場を本業の野球評論に限定せず、幅広い分野で引っ張りだこ。全国各地の企業や公共団体、医療関係などでも講演会を行うなど、多忙をきわめる。今後は交渉役の球団首脳陣が連携し、双方のスケジュールを調整。早期の決着を目指していくことになりそうだ。

 とはいえ、最優先はやはり金本氏の心情。初めての監督業に不安を持って当然という認識は球団幹部の間でも一致しており、かねて同氏が現場復帰に積極的ではなかったことも把握済み。交渉の席で「迷い」を取りのぞけるかどうかが焦点にもなる。球団側は金本氏が受諾した場合のバックアップや環境整備は不可欠だと考えている。

 現役時代、不屈の精神力で「鉄人」と呼ばれ、チームを2度のリーグ制覇に導いたレジェンドに今度は指導者という立場で再建を託したい。球団創設80周年の夢を打ち砕かれた阪神が、きょう「金本新監督誕生」へ第一歩を踏み出す。

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