ゴメスがマエケン撃ち 調子は上向き
「広島2‐1阪神」(26日、マツダスタジアム)
阪神・ゴメスが広島のエース前田から唯一の得点をたたき出した。初回、鳥谷の右前打から広がった2死二塁の好機。カウント3‐2から低めのスライダーに食らいつき、左前へ運んだ。二走のキャプテンが一気にホームを駆け抜け先制点となった。
「外角の見逃せばボール球だったかもしれないけどうまく拾えたね。マエダサンはいい投手だし、先取点を取ることができて良かったよ」。チームに勢いをつける一打に、試合中の広報を通じてのコメントも力強かった。
しかし、四回の先頭では内角直球に空振り三振。七回の先頭も右飛と沈黙。試合後、助っ人は報道陣からの問いかけを避けるように、うつむき加減でバスへと乗り込んだ。
今12連戦中は、3試合連続本塁打を放つなど調子は上向き。オマリー打撃コーチ補佐も「少しずつ良くなっている」と復調の気配を感じている。フリー打撃ではまず右方向から打球を飛ばし始め、徐々に全方向へ。体の開きを抑えるためで、毎日繰り返し行う試合前のルーティンが、さらなる浮上のヒントなのかもしれない。
シーズンラストの10月4日・広島戦(甲子園)で、再び前田と対戦する可能性がある。最終順位がかかる大一番になるかもしれないが、次こそは完璧に打ち砕き、虎の主砲として結果でチームを鼓舞していく。
