呉昇桓 頼もしい12連戦フル回転宣言

 阪神・呉昇桓投手(33)は8日、セ・リーグ優勝に向けて12連投も辞さない構えを見せた。巨人戦の中止を受けて18日・DeNA戦(横浜)から29日・DeNA戦(甲子園)まで12連戦が組まれることになったが、「10でも12でも変わらない」と頼もしい言葉を残した。鉄腕が悲願へ導く。

 12連戦と聞いても呉昇桓はまったく動じることはなかった。

 「10でも12でも変わらない」

 この日の巨人戦が雨天のため中止になった。すでに決定していた10連戦にさらに2試合がつながることになった。それでも平然としていられるのは、連投に耐えられる体をつくってきたからだ。自主トレ、キャンプ、シーズンに入ってもトレーニングを欠かすことはない。その成果が分厚い胸板になり、投げれば投げるほど、調子を上げていく源になった。

 昨季はシーズン終盤からCSファイナルSにかけて11連投し、チームを日本シリーズへと導いた。今回はさらに過酷だ。12連戦で12連投となれば、つまりは12日連続での登板ということになる。それでも構わないと言う。

 「連投が続いても自分の中では変わらない。韓国のときも9連戦をやったことがあるので問題ないです」

 昨季は日本シリーズに出場したが、2位からの進出だった。チームの10年ぶりの悲願であるセ・リーグ制覇。そのために守護神である自分の登板機会が増えることは、そのまま悲願達成に近づくことであると認識している。

 すでに39セーブを挙げ、最優秀救援のタイトルを獲得した昨季に並んだ。残りは20試合。12連投となれば、05年の中日・岩瀬、07年の阪神・藤川が記録したシーズン最多セーブ46の記録更新も可能となる。

 この日は11月に行われるプレミア12の韓国代表候補が韓国野球委員会(KBO)から発表され、当然のように名を連ねた。

 12連戦でのフル回転という伝説をつくり、虎党だけでなく、母国のファンの誇りになって見せる。その用意が呉昇桓にはある。

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