岩崎連勝!和田監督太鼓判“第5の男”
「ヤクルト1-6阪神」(16日、神宮)
熱き闘志を胸に秘め、阪神先発の岩崎が104球を投げきった。「前回と同じように1イニングずつという気持ち」。ピンチを背負っても動じない。6回3安打1失点の熱投で今季2勝目をもぎ取った。
三回に突如乱れた。先頭の中村に「絶対に出してはいけなかった」とストレートの四球。二盗を決められ、鳥谷のタイムリーエラーで同点とされた。しかし、ここから粘った。
四回、先頭の畠山に左翼線二塁打を許したが、後続を断ち無失点。「最少失点に抑えることができて良かった」。五、六回もゼロで切り抜け、先発の役割を全うした。
今季初勝利を挙げた前回9日・DeNA戦の6回0/3、無失点に続き結果を残した。和田監督は「この前は(先発ローテの)5番手とは言えなかったけど、この投球ができれば5番手でも回っていける」と太鼓判。勝負の9、10月を前にし、左腕を先発ローテ投手に指命した。
昨年の4月2日・中日戦。岩崎のプロ初勝利に対し、周囲は「救世主」と万雷の拍手を送った。しかし、本人は「自分を客観的にしか見られない。テレビのニュースを見て『自分がやったんだ』という感じ」と困惑した表情。アマチュア時代に全国の舞台とは縁がなかった左腕にとって、ここまで注目を浴びるのは初めてだった。
2年目を迎えた今年の春。岩崎は「自分がやらないといけない」と自覚をにじませていた。左肩に不安を抱えていた2軍キャンプ時も「開幕を目指してやっているので」とぶれなかった。昨季5勝を挙げた自信。そして、チームへの思い。初勝利を挙げた時の表情とは違い、責任感で満ちあふれていた。
「5、6番手が勝っていければ、チームはいい状態が続いていく」。神宮で得た確かな手応え。岩崎は先発5番手として、チームを勝利へと導き続ける。
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