隼太、昇格後初ヒット 正念場へ存在感
「ヤクルト9-1阪神」(15日、神宮)
阪神・伊藤隼が復帰2打席目でHランプをともした。六回先頭、岩田の代打で登場すると松岡の147キロを中前へはじき返した。追撃の得点にはつながらなかったが、秋の正念場に向けた貴重な戦力として存在感を示した。
敗戦後、神宮の観客席から歓声を浴びた伊藤隼は「チームが負けてしまったので喜べないですけれど…。復帰してすぐに結果が出たことは良かった」と素直な胸中を明かした。
6月3日のロッテ戦で左手親指を痛め、同4日に出場選手登録を抹消された。大阪府内の病院で精密検査を受けた結果、左手親指亜脱臼と判明。鳴尾浜で長いリハビリ生活を余儀なくされた。
抹消期間中、掛布DCの指導の下で自身の打撃を見つめ直せたことをポジティブに捉えている。「結果的にどうかは分からないけど、ファームにいたときにいろいろと課題を持ってやっていた。ここから…です」。再登録された14日は代打で三振を喫した。73日ぶりに放ったこの夜の安打をブランク期間で遂げた進化の起点にする。
