貯金ロードへ!ゴメスが黒田撃ちに闘志

 阪神のマウロ・ゴメス内野手(30)が3日、4日・広島戦(マツダ)で対戦する黒田博樹投手(40)の攻略を誓った。チームは今季3戦2敗と黒田に抑え込まれているが、4番・ゴメスに3番・福留孝介外野手(38)、1番・鳥谷敬内野手(34)は好相性を誇る。3人を中心に黒田撃ちを果たして夏のロード初戦を勝利で飾り、快進撃の幕開けといきたい。

 粉砕して、弾みを付ける。夏のロード初戦となる4日・広島戦(マツダ)。今季3戦2敗と抑え込まれている黒田との対戦に向け、ゴメスが闘志を燃やした。「黒田さんはいいピッチャー。勝てるように頑張ります」。虎の4番は短い言葉に力を込めた。

 チームとしては一度も土を付けられていないが、自身は相性がいい。8打数3安打で打率・375。いいイメージを持って、対峙(たいじ)できる。前カードのヤクルト3連戦では好機を逃す打席が多かっただけに、広島戦に懸ける思いもまた強い。

 3番の福留も頼もしい数字を残す。今季は4月11日に右越えソロを放つなど9打数3安打、打率・333。日米通算でも130打数43安打、打率・331、5本塁打、15打点とまさに“黒田キラー”だ。「特にないです。いつも通り平常心で」。この日、広島に移動した福留は多くを語らなかったが、それも揺るぎない自信の表れだろう。

 9打数4安打、打率・444と好相性の鳥谷は「投手は関係ないです」と言いつつも、「(打順が)1番なので出塁できればチャンス」と攻略へ思いを巡らせた。黒田に好相性の3人を中心にして、何とか数少ない好機を得点につなげたい。

 首位・ヤクルトと0・5ゲーム差の3位で迎える夏のロード。3日の試合後に和田監督が「混戦から抜け出してこられるようなロードにしたい」と明言したように、ここからの3週間はまさに覇権奪取への勝負どころとなる。絶対に失速は許されない。

 ビジターゲームは今季17勝27敗(1分)と大きく負け越している。虎将はこの日、「トータルで言うと、10(敗)。少しでも減らせるように」と決意のこもった表情で語った。野手陣が一丸になって、黒田を倒す。連敗を止めて、ロード初戦を勝利で飾る。そして勢いに乗り、必ず“貯金ロード”にしてみせる。

2023-11-05
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