岩田 無援5敗目、7回1失点でも…

 「阪神0-2巨人」(20日、甲子園)

 スタートにつまずいても、すぐに体勢を立て直す。気持ちを切り替え、二回以降は懸命のゼロ行進だ。阪神・岩田は7回6安打1失点。粘って打線の反撃を待ったものの、最後まで報われることなく5敗目を喫した。

 「無四球でテンポ良く投げられたことは良かったです。ただ自分は打たせて取るタイプなので、ある程度はヒットを打たれることは仕方がないとも思っていますが、それが点に絡むのは悔しいです」

 先発の仕事は果たした。それでも悔いは残る。初回だ。先頭の立岡に三塁内野安打で出塁され、井端の犠打を挟んで1死二塁からの坂本の場面だった。2-2からの5球目の外角低めのフォークを拾われ、先制の適時左前打とされた。それでも、後続を打ち取り最少失点で切り抜けた。

 二回以降は安定したピッチングを展開。三回には、再び無死から立岡に安打を許して1死二塁で坂本を迎えたが、ここは遊飛に打ち取り、続く亀井も中飛に仕留めた。六回には2死三塁のピンチで阿部を迎えたが、一邪飛に打ち取り、追加点を与えなかった。

 前回、中4日で挑んだ12日の巨人戦は5回1失点で勝利に貢献。後半戦開幕のこの日も期待に応えた。中西投手コーチが「だいぶ良かったな。ここのところずっと勝ち星がないから、なんとか勝たせてやりたかった」と振り返ったように、これで6月16日の日本ハム戦の5勝目を最後に、5試合勝ち星なしに。

 和田監督も「粘り強く投げてくれた」とたたえたが、チーム10度目の完封負けのうち、4試合が岩田という結果となった。それでも左腕は「自分の仕事をし続けるしかないです」と前を向く。三回1死の打席では三塁線を破る安打で出塁。投打で執念を示したが、勝ち星があまりに遠い。

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