梅ちゃん喜べぬ4号ソロ、投手陣が炎上
「ウエスタン、阪神2-8オリックス」(11日、鳴尾浜)
阪神・梅野らしい豪快な一振りだった。六回2死。先発・吉田一の浮いたフォークを完璧に捉えた。弾丸ライナーで左翼フェンス後方のネットへと突き刺さる4号ソロは、中谷に続く2者連発。「(調子は)悪くないです」。だが、表情は暗かった。
10日に出場選手登録を抹消され、この日は降格後初のスタメンマスク。しかし先発の山本を含め投手陣を好投に導けず、11安打8失点。「これだけ点を取られたら話にならない。しっかりやっていかないといけません」。山本が打たれた6安打のうち、真っすぐが4本。吉田2軍バッテリーコーチは、リード面に苦言を呈した。
「投手陣の調子は悪かったかもしれない。でも、その中でどう打者を抑えていくかというのが見えなかった。投手のために汗を流す。必死さを出していかないといけない」
正捕手候補として臨んだ15年シーズンも、1軍戦出場はここまで36試合。必要とされているのは、扇の要としての成長。梅野は、勝負の夏を迎えている。
