ゴメスが救い…二塁打2本で9戦連続H

 「ヤクルト10-1阪神」(2日、神宮)

 阪神は3連敗で首位陥落となったが、主砲のバットは上昇の一途をたどる。マウロ・ゴメス内野手(30)が2本の二塁打を放ち、連続試合安打を今季最長タイの9とした。敗戦に光るG砲の奮闘。今日こそ連敗を止めてくれ-。

 悔しさだけが胸中を支配していた。ゴメスは三塁側スタンドから響き渡った激しいヤジに反応すらしなかった。今季自己最長タイとなる9試合連続安打。チーム唯一のマルチ安打。結果を残すことはできても、勝たなければ意味がない。

 「打撃の感覚はいい。いつも言っていることだけど、自分としては一戦一戦、できることをやっていくだけだよ」と言い残すと、険しい表情のまま足早にクラブハウスへ引き揚げた。

 二回無死。山中に2球で追い込まれた後の3球目。ボール気味だった外角高めの直球をたたいた。高く舞い上がった打球は、左中間フェンスを直撃。二塁打として、昨季の自己最長10試合連続安打にあと1試合とした。

 六回1死一塁も山中の真ん中高めへの直球を完璧に捉えた。低いライナーは左翼フェンスを直撃。際どいタイミングだったが、一塁を蹴ると激走で二塁へスライディング。2本目の二塁打で1死二、三塁として、マートンの右犠飛へつなげた。

 3連敗を喫したヤクルト3連戦だったが、ゴメスは11打数4安打の打率・364。1日は10号ソロを放つなど好調ぶりを示した。

 しかし、得点圏に走者を置いて打席に立った場面は、1日の第2打席だけ。チームトップの43打点を誇る主砲がチャンスメーカーとなっていては、得点を刻めるはずもない。

 3日からはDeNA3連戦(横浜)。巻き返すためには、より主砲のバットが頼りになる。今季のDeNA戦は打率・351、2本塁打、11打点。セ・リーグ5球団の中で、最も得意としている。横浜スタジアムでも・389と高打率を誇る。4番にチャンスをつなぐことができれば、勝利への道は開かれる。

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