阪神 株主総会で不満「岡田を監督に」

 阪急阪神ホールディングス(HD)の定時株主総会が16日、大阪市内で開かれた。質疑応答では、株主から元監督の岡田彰布氏(デイリースポーツ評論家)を次期監督に推薦する意見や、ドラフト戦略で中村GMの立ち位置を確認する声も上がった。だが、首脳陣や不振選手への批判は予想外に噴出しなかった。

 昨年は福留の起用法や和田監督の采配、球団の補強スタンスと不満の声が出た株主総会。今年も質疑応答では借金を抱える現状もあって株主からは不満の声が上がった。

 中年の男性株主は「阪神は80周年ですけど、はっきり言ってダメ。お客さんが入ってないと思います」と指摘。その上で「岡田(彰布)さんを監督にしたらどうかと思うんですけど」との発言も飛び出した。

 これには阪神電鉄の田中計久常務取締役が「和田監督は昨年クライマックスシリーズを制覇した実績がある。(残りの試合を)しっかり戦っていきたい。現時点で監督うんぬんは考えておりません」と返答した。

 別の中年男性株主は、球団のドラフト戦略に批判的な意見を述べると同時に「中村GMの立ち位置をお伺いしたい」とズバリ。これに田中常務取締役は「(中村GMは)フロントと現場をつなぐ大切な役割を担っている。呉昇桓、ゴメス選手を獲得し活躍している」と説明した。

 批判の声はあったが、予想された首脳陣や起用法、不振選手を個別に糾弾するような声はなし。黒田前ヘッドコーチのユニホームを着た男性株主が「お金じゃなくて、腰を据えて若い選手を育てて実力で日本一をつかんで欲しい」と激励すると、会場からは拍手が起こった。

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