マートン2安打も監督「安心できない」

 「交流戦、オリックス10-1阪神」(14日、京セラ)

 崖っぷちに立たされた助っ人の意地だ。阪神・マートンが3試合ぶりにスタメン復帰。「6番・左翼」でオーダーに名を連ね、6月7日・日本ハム戦(甲子園)で3安打を放って以来のマルチ安打と気を吐いた。

 欲しかった結果をもぎ取った。そこまで2打席凡退していた七回1死、西の低め変化球に食らいついた。三塁線へのライナーに中島が飛びついたが内野安打となり、6試合ぶり、自身14打席ぶりの「H」マークをともした。続く九回1死では白仁田から中前打を放った。

 ただ、和田監督が「結果は2本出てるけど今季はこれが続かない。これを何試合か続けていかないと、今日だけでは安心できない」と振り返ったように、信頼を取り戻せたと言うには早すぎる。マートン自身、試合後の報道陣の質問に「ワカリマセン、ワカリマセン」と繰り返したように、まだ余裕はない。

 それでも、前を向こうという気持ちは痛々しいほどだ。試合前の練習中。「頼むよ、マートン!」と声援を送るファンに何度も手を挙げて応えた。ティー打撃ではオマリー打撃コーチ補佐と話し込み、修正を繰り返した。今度こそ復調の兆しと言えるか。真価はこれから問われる。

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