岩田粘った!役目果たした7回2失点
「交流戦、阪神3-6ロッテ」(2日、甲子園)
自身の5勝目が遠ざかる悪夢の放物線を、ベンチから眺めた。静まり、言葉を失う光景にも、守護神を責める気持ちにはなれない。7回7安打2失点。先発としての役割は果たした。それでも、悔いは残った。阪神・岩田は、自身の被弾を反省した。
「今日は悪いなりに粘りのピッチングができて、試合をつくることができたのは良かったと思います。ただ、三回にバッターのみなさんがつないで勝ち越し点を取ってくれた直後に一発を浴びてしまい、申し訳なかったですし、そこは反省しなければいけません」
苦しみながらも粘った。初回は1点を先制されながらも、1死満塁で井口を三ゴロ併殺打に仕留め、最少失点で切り抜けた。二回と三回を無失点に抑えると、打線も三回に1点を勝ち越し。反省したのは、その直後の四回の投球だった。
「点を取ってもらった後に、2球でホームランで同点にされたのは自分でもあかんと思う」と岩田。四回、先頭のクルーズに対し、1ボールからの直球が甘く入ったところを完璧にとらえられる。マートンが一歩も動かなかったほどの大きな当たり。左翼席中段まで運ばれる同点ソロを浴びる結果となった。
ただ、同点とされてからは勝ち越しを許すことなく力投を展開。先頭から走者を許した五回は無失点に抑え、六回と七回もゼロを並べた。その粘りが、七回に上本が放った勝ち越しの適時打につながった。それでも満足はしていない。
「(勝ち越し直後に2球で被弾したのは)チーム(の雰囲気)は『何でやねん』となってしまう。その後の自分のピッチングは悪くなかったですが」。自分を責めた痛恨の1球。次の試合に向けた課題は、そのまま左腕の伸びしろにもなる。
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