鳥谷2戦連続猛打賞!惨劇の中で光
「交流戦、阪神3-6ロッテ」(2日、甲子園)
惨劇の中に光を見いだすなら、この男しかない。阪神・鳥谷が今季初の2試合連続猛打賞を記録した。敗戦のベンチ裏。キャプテンは自身の調子を「まあまあです」と言うにとどめたが、上昇気流に乗ったことは間違いない。
2度の勝ち越し機をつくった。1-1の三回は先頭で涌井から左前打。三進してゴメスの適時二塁打で生還した。
七回1死一塁では、1ボール2ストライクから内角球をうまく腕をたたんで左線へ。飛球はフェアゾーンぎりぎりの絶妙な位置へ飛んだが、強い浜風に流されファウルとなった。ここからフルカウントまで粘ると今度は高め直球に強振し、左前へはじき返した。スタートを切っていた坂は三塁に到達。勝負どころを逃さない鳥谷らしさが戻った。
ただ、九回の守備では根元、清田の打球をさばききれずにともに安打としてピンチを広げた。後味の悪さも残ったが、それでも快音が戻ったことは事実だ。
5月は打率2割台前半と苦しんだが、最近10試合は41打数19安打3打点、打率・463と飛躍的に数字を伸ばしている。今季3度の猛打賞はすべてこの10試合。勢いそのままに、鳥谷が巻き返しの先陣を切る。
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