呉昇桓、復活0封!力でねじ伏せ今季初星

 「交流戦、阪神2-0楽天」(27日、甲子園)

 ボールは好調時とはほど遠かった。全体的に高めに浮き、体調不良によるブランクの影響を感じさせた。それでも0-0の延長十一回を無失点に抑えて、サヨナラ勝ちを呼び込んだ阪神・呉昇桓。聖地の大歓声が頼れる守護神の帰還を告げた。

 23日・DeNA戦の試合前に体調不良を訴え、2試合連続でベンチを外れた。前日からチームに合流し、出番に備えた守護神。圧巻の投球で10回無失点に抑えた藤浪からバトンを託されたが、ボールは上ずっていた。

 1死から高めの直球を藤田に狙われ、左前打で出塁を許した。「いつも通りに投げられた」と言うものの、マウンド上で首をかしげるシーンが目立った。それでも高めに浮く直球をうまく利用し、枡田、代打・牧田を力でねじ伏せ、スコアボードにゼロをともした。

 21日の巨人戦以来、約1週間ぶりのマウンド。横浜の宿舎で静養中はテレビで試合のチェックを怠らなかった。「チームに迷惑をかけてしまった。特にブルペンの選手には(登板の)順番が変わったりして、申し訳なかった」と復活後の奮闘を心に誓った。

 今季初勝利に「しっかり投げられて良かった」と心なしか安どの表情を浮かべた呉昇桓。巻き返しへ、9年ぶりの交流戦連勝スタートに、守護神復活の好材料が加わった。

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