鳥谷「流れ変える」いざ逆襲の交流戦

 日本生命セ・パ交流戦が26日に幕を開ける。セ・リーグ5位・阪神の初戦はパ・リーグ5位の楽天が相手。低迷する虎が浮上のきっかけをつかむために、昨季の交流戦男・鳥谷敬内野手(33)が25日、先頭に立つ意気込みを語った。前カードのDeNA戦で西岡と新井良が故障離脱。呉昇桓の体調不良も重なり、負のスパイラルに陥った虎をキャプテンが救う。

 やはり、圧倒的な支持率だ。この日発表されたオールスターゲームのファン投票中間発表で鳥谷がセ・リーグ遊撃手部門のトップに立った。脇腹を痛めた影響もあり、数字だけ見れば本来のパフォーマンスとはほど遠い。46試合で打率・246。そして球界を代表する名手が3失策…。本人こそ不本意に違いないが、プロ野球ファンの期待値は不変だ。

 セ・リーグ5位に沈む虎の現状打破は、そんな「チームの顔」に託すしかない。交流戦開幕を翌日に控え、鳥谷が確信を持ったように言い切った。

 「流れは変わると思いますし、そういうプレーを一つでも多くできるようにやっていきたい」

 きっかけさえつかめば、悪循環とグッバイできる。胸に「C」マークを刻む主将の責任感は今に始まった話ではないが、逆襲ロードの陣頭に立つ覚悟をポーカーフェースににじませた。

 頼もしいデータの後押しがある。昨季、背番号1は交流戦で打率・359、3本塁打、16打点。並み居るセ・パ猛者の中で打率6位の成績を残した。さらに、開幕カードで戦う楽天は過去10年間での対戦成績は通算・301と、パ6球団で最も相性のいい相手だ。さらにさらに、弾みをつける意味で景気のいい勲章も目前だ。現在、通算1655安打で掛布雅之の1656にあと「1」と迫っている。現在4試合連続安打と浮上する鳥谷がミスタータイガース超えをステップに交流戦でロケット発進すれば、猛虎の牙は研がれていく。

 和田阪神は過去3年間、交流戦で失速傾向にある。12年は8位、13年が7位、そして昨季は11位。こちらのデータはマイナス要素とも言えるが、鳥谷の口ぶりは力強かった。

 「何とか初戦を取って、いいスタートを切れるようにしたい」

 シーズン前、セの主役を張ると予想された創設80周年の伝統チームが足踏みしている。負のスパイラルに拍車をかけるように、西岡、新井良という逆襲に欠かせない2人のガッツマンを故障で欠くことになった。逆境をはね返すためにこそ、虎にキャプテン鳥谷がいる。

2023-11-05
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