大和快足!今季初盗塁で逆転の足がかり

 「中日1-2阪神」(15日、ナゴド)

 包囲網をかいくぐった。数センチ大きいリードすら許さない敵の執ようなけん制をくぐり抜け、阪神・大和が自慢の快足で二塁を奪った。1点を追った、1点が重たかった八回無死一塁。代走で登場し、今季初盗塁で同点のお膳立てを整えた。

 代打で中前打を放った新井良と手を合わせ、一塁に立った。初球を投じる前に3度のけん制。3度目には「逆を突かれた。想定外」と刺されそうになった。だが、1ボールから4度目のけん制を挟んだ2球目、敢然とスタートを切って二塁を奪い、西岡の右越え適時二塁打で同点のホームを陥れた。

 「相当難しかったです。でも走るしかないんで。気持ちで走りました」。痛快な逆転勝利を飾った試合後、大和の表情は柔らかみを帯び、声は弾んだ。和田監督は「八回は出た選手がやってほしい仕事をやってくれた」と全選手をたたえ、大和の盗塁に関しては「早いカウントで走ってくれた」と言葉をつなげた。

 38試合目で今季初盗塁。大和の足を持ってすれば遅すぎる数字だが、刻んだ戦果はとてつもなく大きい。「これからも、そういう場面で走れるようにやっていきたいです」。足で奪った1点。必ず、この先につながる戦いの跡になる。

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