大和、値千金打!スタメン起用に燃えた

 「ヤクルト1-4阪神」(14日、神宮)

 値千金の一撃だった。10日以来のスタメン出場となった阪神・大和が、試合を決める一振りだ。

 2-1で迎えた六回、3連打で無死満塁の絶好機。ここで大和が、代わったばかりの秋吉の2ストライクからの直球を捉えた。打球は右前に落ち、走者2人が生還した。

 「藤浪も頑張っていたし、追加点がほしい場面だったので、何とか打てて良かったです」。会心の笑みを浮かべた。

 昨季、中堅のレギュラーだったが、今季は苦しみの中にいた。試合前の時点で、打率・156。試合前、和田監督はグラウンドで大和と言葉を交わした。「気持ちだけではない。技術的なこともある」としながらも、一番熱く伝えたのは「相手と戦う、そういうところ」。気持ちの強さを求め、大和もこれに応えた。4月1日・ヤクルト戦(神宮)以来のマルチ安打をマーク。打点を挙げたのもこの試合以来だった。

 「(試合前の)練習自体から状態は、悪くなかった。とにかく出た時に結果を残さないと」と大和。虎の中堅手は、伊藤隼もいて確定はしていない。しかし守備の名手・大和に当たりが出てくれば、その座はグッと近づく。

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