メッセ抹消 はい上がれ-大黒柱にゲキ
不振の助っ人よ、はい上がれ-。阪神のランディ・メッセンジャー投手(33)が11日、出場選手登録を抹消された。ここまで2勝5敗、防御率5・88という不本意な成績に終わっており、和田豊監督(52)は1日も早い復調を期待しつつ、開幕投手を務めた昨年の最多勝右腕を2軍に落とす決断を下した。
決断した。10日の広島戦で6回5失点と乱れ、両リーグワーストの5敗目を喫したメッセンジャーの出場選手登録を抹消した。リリーフ時代の2010年4月23日に不振で2軍落ちした経験はあるが、先発に回ってから不振での抹消は初めてだ。
「いろいろなものがたまっているだろうし。技術的にチェックするところもある」。結論を出した和田監督は神妙な表情を浮かべ、助っ人の心境を推し量った。
昨年の最多勝右腕も今季は不振に苦しんでいる。2勝5敗の成績は不本意そのもの。先発の台所が苦しくなるのを承知で指揮官が決断したのは、助っ人右腕に奮起を促したかったから。「開幕投手だからやってもらわないといけない」と熱いゲキを飛ばした。
メッセンジャーはこの日、甲子園での投手指名練習に参加し、キャッチボールなどで汗を流した。「原因というか、直すべきところを知りたいというのが本音」と迷いの中にある心境を吐露。「いい球を投げて打たれたり、悪い球を投げてアウトに取ったり、全てがうまくいっていないような気がする」と険しい表情を浮かべた。
長期離脱は許さない。虎将は「最短かプラス1日」で再登録すると明言した。与えた猶予期間は最大で11日間。和田監督は「その期間で何とか調整してほしい」と言葉に力を込めた。
昨季、最多勝と奪三振の2冠を獲得し、今季も虎の大黒柱として計算されていたメッセンジャー。これ以上、期待を裏切り続けるわけにはいかない。ウミを出し切り、限られた時間の中で再起への道を探る。走る、投げる、考える。手を尽くし、必ず復活を遂げる。
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