藤浪25日VS黒田に「やりがい感じる」

 阪神・藤浪晋太郎投手(21)が今季初の中5日で25日・広島戦(マツダ)に先発することが23日、分かった。この日は甲子園球場で投手指名練習に参加した。25日は広島・黒田の先発が予想される。重要なカード初戦を40歳の男気右腕と戦うことになる藤浪は、チームに流れを引き寄せる快勝を誓った。

 若き右腕は課せられた使命に燃えていた。25日・広島戦の先発に向けてブルペン入りした藤浪は、「チームに流れが来るようにしたい。カード頭は相手もいいピッチャーが来るし、やりがいを感じる。しっかりやろうと思います」と真っすぐ前を見据えて言った。

 敵はこれ以上ない相手を立ててくる。広島の先発予想は黒田。鯉のレジェンドとの対戦に、藤浪が燃えないわけがない。「ロースコアになると思います。粘り強く、しっかり投げたい」と一歩も譲るつもりはない。

 チームは開幕3連勝後、7カード連続勝ち越しなしで借金4。単独5位となった。和田監督は打線を組み替えるなど必死に打開策を探っている。しかし、22日のDeNA戦は先発メッセンジャーが打席で覇気のなさを見せるなどで敗れ、チームのムードは下降線だ。

 藤浪が黒田に投げ勝てば、文句なしに重苦しい空気を打破できる。しかし、逆に今カードで連敗すれば最下位転落。だからこそ絶対に落とせない一戦だ。

 「カード初戦を取りたいし、できるだけ長いイニングを投げてリリーフを休ませたい。次の試合以降にリリーフをつぎ込めるようなピッチングをしたい」。一人でマウンドを守りきる。その気概を持って広島に乗り込む。

 今季初の中5日先発は、楽な状態で迎えるわけではない。3月29日・中日戦(京セラ)で初勝利を挙げた後は、3試合すべてで7回以上を投げながら、いまだ勝ち星なし。前回登板の19日・巨人戦(甲子園)も7回2失点。142球の力投は2勝目につながらなかった。それでも「疲労感は全然ない。肩も肘もいい状態」と一切不安は見せない。

 広島戦の通算成績は13試合で8勝1敗、防御率3・02。8勝は自身のカード別最多とデータは後押しする。前回対戦の12日は先発野手6人を左打者でそろえられたが、「両サイドに投げ分ければそんなに打たれることはない。意識して投げたい」と藤浪。今なすべきミッションに集中すれば、何も動じることはない。

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