打つ気なしのメッセに和田監督が苦言…

 「DeNA7-4阪神」(22日、横浜)

 これではエースと呼べない。阪神は中4日で先発したランディ・メッセンジャー投手(33)が6回6安打7失点で撃沈した。2試合連続の初回失点にいらだちを募らせ、三回の打席では打つそぶりをみせずに見逃し三振。チームの士気にかかわる態度に、和田監督も苦言を呈した。打線組み替えも実らず、7カード連続勝ち越しなしで単独5位に転落。メッセよ、次こそ頼もしき姿を見せてくれ。

 何やってんねん-。虎党の怒りが爆発しても不思議ではない。ふがいないプレーで期待を大きく裏切ったのはメッセンジャーだ。

 誰もが目を疑うようなシーンが三回にあった。先頭打者の助っ人は打席に立っているだけで構える様子もなく、バットを一度も振らずに見逃し三振に倒れた。

 「ボールが来ると思って見送っただけ」とメッセンジャーは語ったが、和田監督は「初回の失点でイライラしただろうし、整理がつかないまま打席に入っていた」と厳しい表情を浮かべた。初回に筒香に右越え2ランを浴び、先発5試合目で初回失点は3試合目。ストレスがたまっていたのだろうが、チームの士気を下げるような姿を見せるべきではなかった。

 投球そのものも不安定だった。今季初の中4日でのマウンド。雨が降りしきる中で、二回途中から6者連続三振を奪うなど快投も見せた。だが、1点リードの六回に沈んだ。

 1死一、三塁のピンチを招くと、鬼の形相を浮かべて首脳陣らが集まる中でぬかるんだマウンドにクレームをつけた。球場関係者が土でマウンドを固めて仕切り直したが、2死後にロペスに左線を破る逆転の2点適時二塁打、荒波に右越え3ランを浴びて一挙5失点。指揮官は「(荒波の一発は)最後の最後でカーブが甘くなったな」と苦言を呈した。期待を込めて送り出した右腕が6回7失点では勝つことも難しい。

 2試合連続の2桁奪三振は自身2回目。2桁奪三振通算は12回目で並んでいたメイを抜いてセ・リーグの外国人最多記録だ。だが、記録ラッシュもむなしくメッセンジャーは「負けてしまったので」と語るだけだった。

 チームは開幕3連勝後、7カード連続で勝ち越しがない。借金も再び4。「今は我慢してコツコツかえしていくしかない。(試合がなく)2日空くので、頭、気持ちを整理してやっていく」と虎将。このままずるずるといくわけにはいかない。切り替えて次の戦いに挑む。

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