岩本2失点で黒星…悔しさ1軍で晴らす

 「ウエスタン、阪神1-2中日」(22日、甲子園)

 阪神・岩本がこだわったのは勝利の2文字だった。あくまで28日からのヤクルト3連戦へ向けた調整登板だったが、本人の意識は違った。最速144キロで6回6安打2失点は十分な内容。それでも「勝ちきれなかったのが悔しい」と厳しい表情を浮かべる。

 勝負を分けたのは0-0の五回。2死満塁から育成選手の橋爪を1-2と追い込んだ。だが力みすぎた直球は外角に大きく外れ、続くフォークもボールゾーンへ投げきれなかった。直後に三遊間を破られる2点適時打。「決めないといけないところで決められなかった。そういうところですね」と唇をかむ。

 1軍は1球のミスが勝負の行方を左右する。その世界で3試合に先発した経験を基に、勝負勘をテーマとしてウエスタンのマウンドに上がった。味方の援護がない中で先に失点して敗戦投手となり、「だから悔しいです」と語気を強めた岩本。その反省点は次回、1軍のマウンドで生かせばいい。

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