マートン6番も…虎打線さらにテコ入れ
阪神・和田豊監督(52)が20日、マット・マートン外野手(33)の打順を変更する可能性を示した。開幕から5番に据えてきたが不振にあえぐ助っ人。今後は6番に降格させ、テコ入れを敢行する可能性も出てきた。
全ては打線が機能し、チームが勝利をつかむためだ。マートンの打順について、和田監督ははっきりと言った。
「打順は変わるものだと思っておいてくれ」。クリーンアップも聖域ではない。指揮官の決意の表れだった。
マートンを開幕から5番に据えてきたが、ここまでは本来の姿とは程遠い。現在15打席連続無安打で、打率・218。4番・ゴメスの調子が上がってきただけに、後ろを打つマートンの不振が際立つ。打順を変更するとなれば、5番に勝負強い福留を入れ、マートンを6番に下げる可能性が高い。
和田監督は今季、何度か打順の改造を行ってきた。特に12日の広島戦では、開幕から1番に入れてきた鳥谷を3番に据え、代わって西岡を1番で起用。新オーダーが機能し、連敗を6で止めた。
チームは開幕カードの中日3連戦で3連勝したが、2カード目のヤクルト戦から6カード連続で勝ち越しがない。借金4を抱え5位。最下位・広島とはゲーム差なし。手をこまねいているわけにはいかない。「打順は変わるもの」という虎将の発言は、危機感の表れでもある。
21日のDeNA先発は久保。マートンは通算13打数5安打、打率・385と得意にしてきた投手だ。和田監督は「相性がいいなら、それをきっかけにしてくれたらいい」と願った。
マートンは「シンプルに、毎日自分のやるべきことにベストを尽くす」とだけ語った。マートンの完全復活は、チーム浮上のための大きなポイント。一日も早い復活を、誰もが願っている。
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