遼馬雪辱の満塁斬り!スタンドざわつく

 「阪神2-3巨人」(17日、甲子園)

 その名が場内にコールされた瞬間、スタンドはざわついた。八回2死満塁のピンチ。4番手に指名されたのは阪神・松田だった。ここ2試合連続でサヨナラ負けを喫している右腕にファンの反応は手厳しかった。

 松田の頭には片岡を打ち取ることしかなかった。気合が入った。初球ファウルのあと、外角に外れた直球は自己最速タイの153キロ。3球目、こん身の149キロで二ゴロに仕留めた。大歓声を浴びながら背番号56は静かにマウンドを降りた。

 「2回失敗した次の試合で満塁だったんで、絶対に抑えてやろうと思ってしっかり腕を振りました」

 敗戦の中で笑顔はなかった。それでもしっかりとした手応えはつかんだ。

 2試合連続の敗戦投手という辛い経験から満塁斬りの大仕事。「しっかり反省して切り替えて行くだけですから」と言った。強いハートがなければセットアッパーの重責は担えない。その資質があることを伝統の一戦で示して見せた。

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