虎20年ぶりGルーキーに完封負け…

 「巨人3-0阪神」(5日、東京ド)

 スコアボードにゼロが並んだ。九回、2死一、二塁のチャンスも最後は阪神・西岡が遊ゴロに倒れた。ルーキー・高木勇の前に、2安打完封負け。カード勝ち越しをかけた一戦で屈辱の敗戦。和田監督は感情を込めながら、悔しそうに口を開いた。

 「まっすぐでも(球速は)ガンより来ているんだろうけどタイミングが取れていなかった。タイミングが取れていない分、スイングにいってもファウルになったり差し込まれたりしているんでね」

 打線がつながらない。八回までわずか1安打で、二塁も踏ませてもらえなかった。梅野が先頭で出塁した三回と六回は、いずれも藤浪が送りバントを失敗。得点圏で鳥谷につなげられなかった。クリーンアップも出塁ゼロ。これでは苦しい。

 前日のポレダに続き、初対戦の投手を攻略できずに連敗。対策は練っていたが、関川打撃コーチは「(スコアラーの)報告通り。ただキャッチャーも違うから配球も違う」と振り返る。高木勇が阿部とバッテリーを組むのは初めてだった。

 ただ、初対戦が言い訳にならないことは指揮官も承知している。「(初対戦を)差し引いても(1試合で)3、4回は各打者が当たっているんだから、だんだん合ってくるんだろうけど最後まで打ちづらそうだった」。巨人の新人に完封されるのは95年の河原(この年3度)以来20年ぶり。前日の対巨人通算1000敗目に続く屈辱だった。

 これで2カード連続の負け越し。だが、下を向いていられない。7日からのDeNA、広島との6連戦は甲子園が舞台となる。「もう1回、本拠地帰って開幕やわ。引きずることはないし、もう1回本拠地で開幕の気持ちでやります」。語気を強めた思い。敵地で味わった悔しさは、最高のファンが待つ甲子園で晴らす。

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