神は健在!関本4番で2打席連続適時打

 「オープン戦、ロッテ4-4阪神」(14日、QVC)

 代打の神様は今年も健在や!阪神の関本賢太郎内野手(36)が「4番・一塁」でスタメン出場し、2打席連続適時打を放った。シーズンでは代打の切り札的存在としてベンチに入るが、和田豊監督(52)はレギュラー陣の故障など有事の際に、スタメンで起用することも想定。頼れるベテランがチームをバックアップする。

 神様はスタンバイオッケーだ。緩やかな幕張の潮風を浴びながら、関本が2度快音を奏でた。見せ場はプレーボール間もない無死一、三塁の絶好機。シーズンではお目にかかれない初回の打席で唐川の初球カーブに反応し、難なく三遊間を突破した。さらに三回にも2死二塁から再びロッテの開幕ローテ右腕を圧倒。外寄りの変化球を強振せず、中堅手の右へ運ぶ適時打で健在ぶりを際立たせた。

 「オープン戦やから結果は気にせんけど得点圏で打てたことは良かったんちゃうかな」

 今季も全幅の信頼で代打の切り札を任せる和田監督は「元気だね」と目尻を下げた。この日はゴメスの代役というフォーメーションで4番一塁で先発起用されたが、安定感抜群の勝負強さを見せつけられれば、有事のセキュリティーも万全だ。

 「セキは三塁もうまい選手。シーズンで何かあった時は十分そういうところを担ってくれる」。開幕三塁候補の西岡は昨年手術した右肘の状態が思わしくない。長丁場を考えれば、ぜいたくなバックアップは指揮官の精神安定剤にもなる。

 プロ19年目の36歳は高知安芸の2軍キャンプから15年度のキャリアをスタートさせた。「現役をやっている限りレギュラーを目指す」の宣言通り、シートノックでは常に三塁を守り、10代~20代前半の野手に混じってどん欲に技術を磨いた。目線を下げ、若手に経験則を伝えることも忘れなかった。首脳陣から「規格外」と評される19歳の横田が速球に差し込まれ悩んでいると、「球速5キロアップを想定して打席に入れば余裕が出る」と助言。底上げに尽力を惜しまないのも、兄貴分関本の存在意義だ。

 昨季は限られた打席で7度の殊勲打を放った。肩口でバットを寝かせて構える14年型フォームは今季も継続する。この日は打席によってややバットを浮かせたが、「投手によって色んなアプローチがある。根っこは同じやけど」と熟練の理念を明かした。オープン戦打率は・571。オフに影を潜めていた関本が本領の一端を披露した。神様は12日後の開幕が待ち遠しいはずだ。

2023-11-05
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