ドラ1横山8日プロ初登板は真っ向勝負

 真っ向勝負だ!8日の教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)で実戦初登板する阪神・ドラフト1位の横山雄哉投手(21)=新日鉄住金鹿島=が7日、鳴尾浜で最終調整を行った。プロ初登板は30球をメドに先発で1~2イニングの予定。自慢の直球で打者をねじ伏せ、1軍への道をこじ開ける。

 次第に雨が強まる中、横山は入念に最終調整を行った。キャッチボール、体幹、ダッシュ…。だがどうしても、気持ちの高ぶりは抑えられない。年明けから左胸鎖関節の炎症で苦しんだが、今では「長かったですね」と笑って話せる。ついにドラ1左腕の実力を証明する日がきた。

 「初めてなので、ゼロに抑えていきたいですね。石崎さんや江越さんが頑張っているので、1軍に上がれるチャンスですし、頑張りたいと思います」

 言葉には、並々ならぬ熱い気持ちが込められていた。昨年11月の21Uワールドカップ以来となる実戦登板。横山は「アピールするしかないです。基本的に真っすぐを投げていくと思います」と最速151キロを誇る最も自信がある直球で勝負していく考えを明かした。

 1月8日の新人合同自主トレ初日。横山は、全体とは別メニューでプロとしてのスタートを切った。「周りを気にすることもありました」。石崎ら同期の仲間たちの動きが気になる。もどかしい-。しかし、踏ん張った。そして2軍キャンプ中、徐々に光が見え始める。2月6日にブルペンに入り、11日には捕手を座らせ本格的な投球練習を再開した。

 自身の誕生日前日の20日には、山形から訪れた家族と食事をした。「少し心配していましたが、顔を見られて良かったです。元気そうでした」と父・康則さん。支えられている-。家族の存在を再認識し、左腕はさらにペースを上げていった。

 2度のフリー打撃登板を経て、戦う準備は整った。「変化球も大事になってくるので、いかに真っすぐを投げ込めるかだと思います」。描く投球は、あくまでも真っ向勝負。逆襲に燃える左腕が、堂々とマウンドに立つ。

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