上本 最恐2番!満点4安打や

 「オープン戦、阪神4-0西武」(6日、甲子園)

 阪神・上本が西武の4投手に33球を投げさせ全5打席計12球ファウルで粘った。序盤から1番鳥谷と絶妙なハーモニーを奏で攻撃的な2番スタイルを演出。打席に入るたびに先発マスクの森をしかめっ面にさせた。5打数4安打の結果もさることながら、和田監督はその内容に100点満点をつけた。

 「全打席、内容のある打席だった。ずっとできているけど、つなぎでもいい仕事をした。2番でも待つタイプじゃなく攻めるタイプ。塁に出る、つなぐ…どっちもできる2番。うまく機能すると思う」。3・27の開幕戦まで21日。指揮官は1、2番構想を固めた。

 選手会長が「イヤらしい2番」のリハーサルを完璧にこなした。鳥谷が右前打で出塁した初回、フルカウントから浮いた直球を右前に運んで無死一、三塁と好機を拡大。西岡の二ゴロ併殺の間の先制点をもたらした。

 三回に再び先頭鳥谷が出塁し岩尾のボークで二進すると、今度は変化球を二塁手左へ。浅村の好守に阻まれるも、これが進塁打となり西岡の適時二塁打を生んだ。

 四回は2死から四球で鳥谷が歩くと、内角直球を中前へ運んで再び一、三塁を演出。西岡への初球にすかさず盗塁に成功し、これでもかと敵陣をかく乱した。この場面は得点こそならなかったが、イヤらしさ全開の持ち味を存分に発揮した。

 「投手にたくさん投げさせても結果が悪ければ意味がない。右方向への打撃?きょうはできていたけど、これからも1打席1打席必死にやっていきたい」

 試合後、背番号4はいつも通り冷静だった。中前打を放った六回にも盗塁を決め、八回には西武の守護神・高橋朋の速球を右前へはじき返した。これでオープン戦打率は・524まで上昇した。全5打席でバントの構えは一度もなし。アタッキングな2番打者が15年打線の象徴になる。

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