ドラ2石崎、捕手座らせ投球 能見絶賛

 阪神のドラフト2位・石崎剛投手(24)=新日鉄住金鹿島=が30日、宜野座村野球場のブルペンで初めて捕手を座らせて投球練習を行った。直球のみを42球。ついにベールを脱いだ即戦力右腕を、ネット越しに観察した能見も絶賛。上々の仕上がりで沖縄合同自主トレを打ち上げた。

 小雨舞うブルペンが熱気に包まれた。石崎がついに捕手を座らせ本格投球を解禁。ネット越し後方には投球練習を終えた能見の姿があった。

 並のルーキーなら緊張してもおかしくない場面。だが、そんな状況でも心を乱すことはない。スリークオーターから繰り出す自慢の剛速球で周囲の視線をくぎ付けにした。

 「今まで通り、感じは変わらないです。これまで、中腰や立ち投げだったので球が浮いていた。低めにコントロールするようにしないといけない」

 課題は残ったが上々の仕上がりに、本人は納得顔だ。視界に入る能見の姿も「まったく気にせず、投げられました。周りを気にしていたら、ピッチングにならない」ときっぱりと言う。そんな強心臓ルーキーを能見も称賛だ。前評判通りの実力に太鼓判を押した。

 「球、速いね。いいボールを投げる。社会人で6年やっているから、しっかりした下半身をしているよ。(1年目から)十分やっていけるでしょう」

 ここまでの仕上がりに寸分の狂いもない。自分のペースを崩さず調整を続けてきた。新人合同自主トレ第2クールからブルペンで立ち投げを開始したが、その後はすぐに捕手を座らせるのではなく、捕手が中腰の状態で投球を繰り返した。

 沖縄に入ってからは温暖な気候に慣れるためランニング量を増やした。変化球を交えて投球するチームメートの姿を目の当たりにしても、決して焦ることはなかった。

 前日は同僚の山本とともに、海洋療法施設「かんなタラソ沖縄」を訪れ、海水プールで約1時間、体をケア。宿舎に帰るとノートを開き、その日の反省を書きつづった。社会人時代に始めたというルーティン。プロ入り後も浮かれず、足元だけを見つめてきた。

 いよいよ1軍生き残りをかけたキャンプを迎える。石崎は「コーチや監督も合流するので、しっかりアピールしたいです。1年間使ってもらうためにしっかりやっていきたい」と決意を口にした。能見も認めたルーキーがキャンプの主役を張る。

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