オレを利用しろ!江夏氏、質問攻め歓迎

 阪神の宜野座キャンプで臨時コーチを務める江夏豊氏(66)が28日、東京都内のホテルで行われた「山口洋子さん お別れの会」に出席。キャンプでは選手からの「質問攻め」を大歓迎する考えを明かし、オレを利用しろと力説した。常にオープンな「江夏教室」で、持ち得る知識や技術を虎投に注ぎ込んでいく。

 教えたいことは山ほどある。だからこそ、江夏臨時コーチはまず、見えない壁を取っ払う。何を伝えるか、ということの前に、腹を割って話し合える関係性が重要だから。宜野座で幕を開ける「江夏教室」。遠慮せずに、オレを使え。何でも聞いてこい-。

 「年齢的にも当然、差があるからね。接しづらい部分はあると思うけど、こちらは窓口を大きくして待ってるんだから、遠慮せずに利用してくれよ、と。それだけ。こちらから、いろいろ言うのはなかなか難しいと思うからね」

 年齢差や立場。気軽に声をかけにくいであろうことは承知している。1軍キャンプ参加投手では、20歳の藤浪が最年少。江夏臨時コーチとは46歳差があるが、関係なく藤浪にも思いきって飛び込んできてほしい。約1週間の限られた中での質問攻めは大歓迎だ。

 2月2日には講師役としてミーティングに参加し、そこで講演する予定。「せっかくの機会だから協力できることというか、できるだけ現役の人たちのお手伝いをできれば」。何を語るかはまだ明かさない。ただ、技術面だけでなく、メンタル部分についても伝える準備があるという。

 「(メンタル強化は)そんなに簡単なものじゃないと思うけど、少なくとも経験はあなたたち(選手)よりしてるんだから、その部分でもできる限り協力したいなと」

 経験豊富な左腕。臨時コーチ就任が決定後、さまざまな選手がそれぞれ学びたいテーマを掲げてきた。例えば能見は直球の使い方。27日に来日した呉昇桓も「聞きたいことはもちろん技術的な部分」と話した。そういった思いの全てに応えたい。

 「左投手もたくさんいるし、見させてもらうのが楽しみ。野球人にとって2月1日は一般の方の1月1日と同じで、当然、気持ちは高ぶってくる。タイガースの選手と会えるのを楽しみにしているよ」

 刻一刻と迫るキャンプイン。レジェンド左腕は、かわいい後輩たちとの対面を心待ちにしている。

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