能見、下半身強化へ走りまくり宣言

 阪神・能見篤史投手(35)が28日、宜野座村野球場で行われている沖縄合同自主トレに合流。9勝13敗と負け越した昨年はシーズン途中に「体が動かなかったことが何度もあった」という反省を踏まえ、春季キャンプでは徹底的に下半身強化を図る決意を示した。1年間、戦い抜く“貯金”をつくるため、例年以上に走り込む。

 しなやかに走る姿は年齢を感じさせない。能見は室内練習場で一人、黙々とシャトルランを続けた。昨年の反省から課題は明確。走って、走って、下半身を鍛える。36歳を迎えるシーズンへ。春季キャンプではシーズンを戦い抜く「貯金」を蓄えるつもりだ。

 「下半身の強化をいろいろ継続してやろうと思っています。ティー打撃に関しても下を使って、いろんな動きの中で意識してやらないと体はついてこないので。“貯金”ではないですけど、意識づけはしといた方がいい」

 外見はスマートで若々しいが体は正直だ。昨年は9勝に終わり、連続2桁勝利が3年で途切れた。「年齢的にもそうですし、去年はシーズン中に体が動かないことが何度もあった」と振り返る。

 そこでWBCに出場した13年の調整法に戻すことを決断。ランニング量を増やしたことが自己最多の6完投を含む11勝につながった。「走る量も、スピードを上げるのではなく本数を走れるように」とスタミナ強化を図っていく。

 沖縄合同自主トレ合流初日に今年初ブルペンに入った。ワインドアップから、小気味よいミット音を響かせた直球を36球。例年通り、第1クール中は「直球調整」を続けていく。

 すでに自主トレ期間中に平地での打撃投手を務めており、「マウンドの感覚だけを確かめたかった」と調整に狂いはない。中西投手コーチが示唆している2月15日までの実戦登板も「紅白戦なら大丈夫です」と余裕たっぷりに話した。

 藤浪とともに球場を後にしたのは、チームで一番後。「なまけないように見ているだけ」と冗談を飛ばし、タクシーに乗り込んだ。今オフは「エース返上」を宣言したが、存在感は別格だ。ベテランが背中でチームを引っ張っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス