剛の石崎、柔の守屋!和田監督が評価

 阪神・和田豊監督(52)が19日、新人合同自主トレが行われている鳴尾浜を訪れ、ドラフト2位・石崎剛投手(24)=新日鉄住金鹿島=と同4位・守屋功輝投手(21)=ホンダ鈴鹿=のブルペン投球を初視察した。“剛の石崎”、“柔の守屋”と評価し、スリークオーターの右腕コンビに期待を掛けた。

 腕を組み、マウンド上で躍動する姿をじっと見つめた。和田監督は捕手後方のネット越しから、初めて新人の投球練習を視察。即戦力との評価に違わぬ2人の投球に、自然と表情は緩み、声がはずんだ。

 最速151キロの直球を主体に力で押す石崎に対して、肘を柔らかく使ったフォームの守屋。「(ボールの)出どころは同じだけど、質の違う球だから、それぞれ特徴のあるボールを放っているね」。2人ともまだ2度目のブルペン投球だったが、指揮官は才能の片りんを感じ取った。

 「(石崎は)力で押せるタイプじゃないかな。(守屋は)ある程度、しなりを使って投げるから、キレのあるボールを放っているよね。強さは石崎の方があるだろうけど、球の質が違う」

 “剛の石崎”に対して、“柔の守屋”と評価。「まあ、そういう違いかな」と、かつての阪神を支えた久保田と藤川のような違いとも表現。偉大な実績を誇る2人と、新人右腕コンビの姿を重ね合わせ、成長を期待した。

 2人はともに18日の初ブルペンから連投で、指揮官に十分なインパクトを残した。石崎は「昨日よりも指にボールがかかっていた」と納得の表情。守屋は「昨日の方がよかった。バランスが崩れたまま投げると、体がそれを覚えるので、今後もバランスを重要視したい」と課題を見つけた。

 ともに指揮官の姿は気にならなかったという。周囲よりもまず自分-。地に足をつけた調整に、頼もしさも感じさせた。

 新人を除いた投手陣に、2人のようなスリークオーターの投手はいない。このまま戦力となれば、投手起用の幅も増える。指揮官にとっては収穫が多い視察となった。

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