ドラ5植田 久慈2世!守備センス披露

 阪神の新人合同自主トレが14日、鳴尾浜で行われ、ドラフト5位の植田海内野手(18)=近江=がゴロ捕球でセンスある動きを見せた。見守った中村勝広GM(65)は「久慈みたい」と自身が監督時代の92年に抜てきし、新人王を獲得した守備の名手・久慈照嘉氏を連想。ポスト鳥谷へ、18歳の若虎が確かな素質を示した。

 決して体の強さは感じない。まだまだプロで戦えるレベルではない。それでも柔らかいグラブさばき、柔らかいスローイングに誰もが目を奪われた。第2クール初日となったこの日から取り入れられたゴロ捕球。そこでセンスを見せつけたのは18歳の植田だった。

 「動き全体が柔らかい。いい内野手だな。そうそう、久慈がああいう柔らかいスローイングの仕方をしていたな」と中村GM。自身が監督時代の92年、新人ながら遊撃のレギュラーに起用した名手の名前を挙げた。

 久慈氏は鮮やかなグラブさばきを高く評価され、打率・245ながら新人王を受賞。球宴にもファン投票で選出された。確かに植田のスローイングや捕球動作は、鳥谷や北條のものと異質。両腕の力を抜いたまま捕球体勢に入ることで、イレギュラーバウンドにも柔軟に対応できる。送球面でも握り損ねや、スローのタイミングがズレても、ある程度のコントロールを付けられる。

 現役では、巨人・坂本が柔らかい腕の使い方ができる選手の1人。ゴロ捕球中、一塁ベンチで和田監督、中村GMと一緒に植田の動きを追った平田ヘッドは「内野手3人だからどうしてもそういう話になるよね。動きが軽いし、足も速い」と首脳陣もその素質を高く評価する。

 天性の守備センス-。それは幼少期から培われていた。「小学校1年くらいから叔父さんにノックをしてもらった。結構、打球は強かったです」と反射神経と自然なグラブさばきを養った。

 近江に転入後はコーチから捕球姿勢や細かい動作を伝授された。「久慈さんの名前は知っています。まだまだこれからです」と表情を引き締めた植田。吉田、藤田、平田、久慈、鳥谷と受け継がれてきた名遊撃手の系譜-。そこに加われるだけの素質を18歳の若虎は持っている。

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