鳥谷1番&キャプテン 和田監督明かす

 阪神・和田豊監督(52)が10日、鳴尾浜での新人合同自主トレを視察し、9日に残留を発表した鳥谷を1番に置く打順のプランを明かした。昨年、開幕から「1番・鳥谷」で組んだが、西岡の負傷などでそのオーダーはわずか3試合に。今季も鳥谷にキャプテンを任せる考えで、打順もいくつか試していく。

 もしも抜けた場合は…といったマイナスな想定ともサヨナラだ。状況が好転したことで、猛虎が一気に走り出す。9日に鳥谷の残留が発表されたのを受け、新人合同自主トレを視察した和田監督は、頭の中のプランの一端を明かした。

 「そういうこと(打順の構成)が進んでいくよね。去年、これでいこうというもの(1番・鳥谷)が3試合しかできなかった、という気持ちはある。俺の頭の中に(1番・鳥谷が)あるのはある」

 ここから、本格的に今季のチーム編成に着手できる。鳥谷に関しては、守備は遊撃を任せることで変わりはないが、打順は定かではない。「現時点で決めつけることはないけどね。1人だけのことじゃなくてつながりがあるから」。その中で、昨年わずか3試合に終わった「1番・鳥谷」のオーダーが再び浮上してくる。

 昨年の開幕オーダーでは、鳥谷が自身7年ぶりの「開幕1番」を任され、勝負強い西岡が3番を打つ形だった。だが、開幕3戦目で西岡が負傷して長期離脱。そのため、開幕4試合目(中日戦)からは鳥谷が3番に入ることになった。

 元々、高い出塁率(昨季リーグ3位の・406)に加えて長打もあるという鳥谷の長所を生かす狙いでのオーダー。想定外の事態で3試合しか組めなかった「誤算」は今も残っている。だからこそ、再チャレンジの価値はある。

 打順は固定できるのがベストだが、指揮官は「その中でいろいろなバリエーションは持ちたい。シーズン中はいろいろなことが起こる。現時点で打順を決めたりは(しない)ね。どのポジションも競争が始まる」と話す。キャンプやオープン戦であらゆる可能性を前向きに探れるのも、信頼を寄せる軸があるからだ。

 来季のキャプテンに関しては「そのつもり(鳥谷のまま)でいる。じっくり(鳥谷と)話す機会を持ててないけど、そういう気持ちでいます」と鳥谷に引き続き任せる考え。ようやく腰を据えて動き出せる15年の和田阪神。後ろを向かず、前だけを見て突き進む。

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